本文へスキップ
0譲渡企業様の相談料・着手金・中間金・成功報酬は0円 守秘密保持・匿名相談対応 運運営: 株式会社M&A Do
03-4560-0084 平日10:00-17:00
ホテルM&A総合センター ホテルM&A総合センターホテル・旅館・宿泊施設の会社売却・事業承継相談
売却をご検討の方 企業価値診断 M&Aの流れ M&A事例 コラム 運営会社
03-4560-0084平日10:00-17:00 譲渡企業様の無料相談
守秘密保持・段階的開示 0譲渡企業様の手数料0円 準中小M&Aガイドライン遵守 個個人情報・企業情報を適切に管理
譲渡企業様の無料相談 電話相談 03-4560-0084 売却をご検討の方 買い手企業様の登録 企業価値診断 M&Aの流れ M&A事例 コラム 運営会社 情報セキュリティ方針
メニュー
  • M&A事例
  • コラム
  • 運営会社
  • お問い合わせ
ホテルM&A総合センター
  • M&A事例
  • コラム
  • 運営会社
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. コラム
  3. 賃貸借・リース物件のホテルM&A|譲渡企業様が確認すべき実務

賃貸借・リース物件のホテルM&A|譲渡企業様が確認すべき実務

2026 7/06
コラム ホテル・旅館業のM&A
2026年7月6日
ホテルM&A リース物件の承継実務を示す相談風景

ホテルM&Aや旅館M&Aでは、施設の収益性、客室単価、稼働率、従業員体制、OTAの評価、不動産価値などが注目されます。しかし実務で見落とされやすいのが、建物や設備を自社で所有していないケースです。建物を賃借しているホテル、土地だけを借りている旅館、厨房機器や空調、ランドリー、車両、PMS周辺機器をリースで利用している宿泊施設では、譲渡の前提条件が通常の株式譲渡や事業譲渡より複雑になります。

特に、ホテルM&A リースという検索意図には、「リース中でも売却できるのか」「建物オーナーの承諾はいつ必要か」「事業譲渡と株式譲渡で契約承継はどう違うか」「金融機関や保証会社への説明はどこまで準備すべきか」という実務的な悩みが含まれます。本稿では、譲渡企業様が宿泊施設M&Aを検討する初期段階で整理しておきたい論点を、契約、許認可、財務、従業員、運営引継ぎの観点から解説します。

なお、法務、税務、労務、許認可、個人情報、金融機関対応については一般的な情報として整理しています。個別案件では契約書、施設所在地の条例、金融機関との契約、関係者の合意内容により判断が変わるため、弁護士、税理士、社会保険労務士、行政書士、金融機関など専門家への確認が必要です。

この記事の主なポイント

  • 賃貸借契約、リース契約、建物オーナー承諾はスキーム選択に直結します。
  • 株式譲渡と事業譲渡では契約承継、許認可、従業員対応の負荷が変わります。
  • 譲渡企業様は契約マップ、残債、修繕履歴、承諾条件を早期に整理することが重要です。
目次

賃貸借・リースがあるホテルM&Aで最初に見るべき全体像

宿泊施設のM&Aでは、譲渡対象が法人株式なのか、ホテル運営事業なのか、不動産を含む資産なのかによって、必要な承諾と確認資料が変わります。株式譲渡であれば法人格は変わらないため、契約上は借主やリース契約者が同じまま残ることが多い一方、支配権変更条項、反社会的勢力排除条項、財務制限条項、通知義務が置かれていることがあります。事業譲渡であれば、原則として個々の契約を譲受企業へ移す必要があり、賃貸人やリース会社の承諾が成約条件になります。

譲渡企業様が早い段階で行うべきことは、譲渡対象を決める前に契約マップを作ることです。土地賃貸借、建物賃貸借、定期建物賃貸借、サブリース、運営委託、管理委託、厨房や空調のリース、PMSやサイトコントローラーの利用契約、清掃やリネンの委託契約、OTA契約、駐車場契約、温泉利用契約などを一覧化します。契約期間、解約予告、名義変更、譲渡禁止、承諾料、保証金、原状回復、更新条件を並べると、買収候補先が懸念しやすい箇所が見えます。

この作業は価格交渉にも影響します。収益が安定していても、建物賃貸借が短期で更新未確定であれば、譲受企業は将来キャッシュフローを保守的に見ます。反対に、長期の契約期間、明確な更新実績、建物所有者との良好な関係、修繕分担の整理、設備リースの残債明細がそろっていれば、譲渡企業様の説明力は高まります。

株式譲渡と事業譲渡で契約承継の難易度は変わる

ホテルM&Aのスキーム選択では、税務や許認可だけでなく、契約承継の負荷を必ず比較します。株式譲渡は会社そのものを承継するため、旅館業許可、雇用契約、OTA契約、建物賃貸借、リース契約が形式上は同じ法人に残りやすいという利点があります。ただし、契約書に株主変更、代表者変更、実質支配者変更、事業譲渡に類似する取引の通知義務がある場合は、事前または事後の承諾、通知、審査が必要です。

事業譲渡は、不要な負債や別事業を切り離しやすい反面、宿泊施設の運営に必要な権利義務を個別に移す手間が増えます。賃貸借契約は借主変更、転貸、営業譲渡に関する承諾が必要になり、リース契約は契約者変更、残債精算、再契約の審査が必要になることがあります。従業員も自動的には移らないため、転籍同意、労働条件通知、社会保険、退職金の扱いを整理します。

譲渡企業様にとって重要なのは、最初から一つのスキームに決め打ちしないことです。買収候補先が法人の過去債務を嫌う場合は事業譲渡が有力になりますが、建物オーナーが借主変更を認めにくい場合は株式譲渡の方が現実的なこともあります。M&Aの流れを確認しながら、基本合意前に主要契約の承継可能性を見極めることが、後半の破談リスクを下げます。全体の進め方はホテルM&Aの流れも併せて確認すると整理しやすくなります。

建物オーナーの承諾をいつ、どの順番で取るか

賃貸物件のホテル売却では、建物オーナーへの説明タイミングが最も繊細な論点の一つです。早すぎる説明は情報漏えいの不安を高めますが、遅すぎる説明は最終契約直前に承諾が取れず、譲渡条件が崩れる原因になります。特に定期建物賃貸借、サブリース、オーナー個人との信頼関係で成り立つ旅館、地域金融機関が関与する物件では、承諾取得の設計が成否を左右します。

実務上は、秘密保持契約を締結した買収候補先が現れ、基本的な条件とスキームの方向性が見えた段階で、オーナー説明の準備を始めます。いきなり買収候補先名を出すのではなく、譲渡検討の背景、営業継続の方針、賃料支払能力、運営体制、従業員雇用、屋号、改装予定、保証金の扱い、連帯保証の変更案を整理します。オーナーが知りたいのは単なる買収価格ではなく、物件価値と賃料収入が守られるかです。

承諾の順番も大切です。譲渡企業様、M&Aアドバイザー、買収候補先の三者で説明資料を整え、オーナーに対して秘密保持を前提に面談を申し入れる流れが一般的です。書面承諾が必要な契約では、口頭の感触だけで最終契約を進めず、停止条件やクロージング条件に反映します。承諾料、保証金積み増し、代表者保証の差替えが求められる場合は、誰が負担するかも価格条件と一体で交渉します。

リース契約は残債だけでなく利用継続性を見る

リース契約があるホテルM&Aでは、月額リース料と残債だけを見て判断すると不十分です。買収候補先は、対象設備が客室販売や館内オペレーションに不可欠か、契約者変更が可能か、途中解約時の違約金がいくらか、保守契約と一体か、故障時の代替手段があるかを確認します。空調、ボイラー、エレベーター、厨房機器、ランドリー、客室テレビ、Wi-Fi設備、精算機、PMS端末、社用車などは、事業継続に直結します。

譲渡企業様は、リース会社名、契約番号、対象物、契約開始日、満了日、月額料、残回数、残債、所有権移転の有無、保守範囲、設置場所を一覧化します。契約書だけでなく、請求書、支払実績、保守履歴、故障履歴もあると買収候補先のデューデリジェンスが進みやすくなります。設備が古く、満了後に再リースや買い取りを検討する必要がある場合は、更新投資の見込みとして設備投資計画に反映します。

リース会社の承諾は、譲渡スキームによって必要性が変わります。株式譲渡でも代表者変更や支配権変更を通知すべき契約があります。事業譲渡では新会社または譲受企業での再審査が必要になり、審査結果次第で保証金、保証人、条件変更が求められます。譲渡契約では、リース承継ができない場合の代替措置、残債精算、対象資産の除外、クロージング延期条件を明確にしておくことが重要です。

ホテル運営の数字は賃貸借条件とセットで説明する

ホテル・旅館の企業価値評価では、ADR、RevPAR、稼働率、GOP、NOI、OTA比率、直予約比率などが見られます。賃貸物件の場合は、これらの運営運営指標に加えて、賃料水準、共益費、固定資産税相当額の負担、修繕分担、保証金、更新料、原状回復義務をセットで説明する必要があります。売上が伸びていても賃料負担が重い場合、買収候補先は収益余力を慎重に見ます。

反対に、賃料が市場水準より低く、長期契約があり、修繕分担が明確で、オーナーとの関係が良好であれば、それは譲渡企業様にとって重要な説明材料になります。買収候補先は物件を取得するわけではなくても、安定した利用権を得られるなら投資回収の見通しを立てやすくなります。ホテル売却資料では、過去3期程度の月次PLとあわせて、賃料と主要リース料を固定費として見える化します。

企業価値診断を行う際も、単純な利益倍率だけでなく、賃貸借契約の残存期間、リース残債、修繕予定、解約リスクを反映します。譲渡検討の初期段階で概算を知りたい場合は、ホテル・旅館の企業価値診断を活用し、後続の個別検討で契約資料を精査する流れが現実的です。

修繕・原状回復・設備投資は誰の負担か

宿泊施設M&Aでは、見た目の営業利益だけでなく、これから必要になる修繕や設備投資が価格条件に反映されます。賃貸物件の場合、建物躯体、屋根、外壁、配管、空調、消防設備、客室内装、浴場、厨房、看板、駐車場、エレベーターなどについて、誰が修繕義務を負うかを契約書と運用実態の両面で確認します。契約書上は借主負担でも、過去にはオーナーが一部負担していたという運用もあります。

譲渡企業様は、直近の修繕履歴、見積書、点検報告、消防指摘、建築設備点検、衛生関連の指摘、浴場や温泉設備の保守記録をまとめます。買収候補先は、クロージング後すぐに大規模修繕が必要になるか、休館を伴う工事があるか、予約済み宿泊への影響があるかを見ます。リース設備についても、満了時に返却するのか、再リースするのか、買い取るのかで投資計画が変わります。

原状回復義務は見落とされがちですが、ホテル撤退時の大きな潜在負債です。造作、客室設備、浴場設備、厨房、看板、内装、電気配線、給排水について、原状回復の範囲が広い契約では、買収候補先が保証金の返還可能性を慎重に評価します。M&Aでは営業継続が前提であっても、将来の出口リスクとしてDDで質問されるため、曖昧なままにしないことが大切です。

許認可・宿泊者情報・個人情報の扱い

ホテルや旅館のM&Aでは、旅館業許可、飲食店営業許可、酒類販売、温泉利用、消防、建築、景観、用途地域などが関係します。株式譲渡では許可主体が同じ法人で残ることが多い一方、代表者変更や管理者変更の届出が必要になる場合があります。事業譲渡では、新たな許可取得、地位承継、届出が必要になることがあり、自治体や保健所への確認が欠かせません。

賃貸物件の場合、許認可だけでなく、建物オーナーが保有する図面、確認済証、検査済証、消防設備点検報告、用途変更履歴、増改築履歴の有無も確認対象になります。譲渡企業様が資料を持っていない場合でも、オーナーや管理会社から取得できることがあります。買収候補先は営業継続の可否を判断するため、書類がない場合は代替確認の方法を求めます。

宿泊者名簿、予約情報、会員情報、メールマガジン、問い合わせ履歴、OTA管理画面、PMS内の個人情報も慎重に扱います。個人情報の移転や共同利用、委託関係の変更は、プライバシーポリシー、利用規約、関係法令、契約条件に従って確認が必要です。個人情報の取り扱いはプライバシーポリシー・外部送信についての考え方とも整合させ、個別案件では専門家確認を行います。

従業員・委託先・地域関係者への説明設計

ホテルM&Aでは、従業員の雇用継続が施設価値を左右します。賃貸物件やリース物件では、買収候補先が不動産を取得しない分、現場人材、運営ノウハウ、地域取引先、口コミ評価、OTA運用が価値の中心になります。従業員に早期に情報が広がると不安や退職につながる一方、説明が遅すぎると信頼を損なうことがあります。

株式譲渡では雇用契約は同一法人に残りやすいですが、代表者変更、給与制度、就業規則、退職金、未払残業、有給休暇、社会保険、外国人雇用、寮や社宅の扱いはDDで確認されます。事業譲渡では転籍同意が必要になり、譲受企業が提示する労働条件を明確にする必要があります。労務論点は専門性が高いため、社会保険労務士や弁護士への確認が現実的です。

地域の観光協会、商工会、食材仕入先、清掃会社、リネン会社、送迎会社、旅行会社、金融機関への説明順も検討します。譲渡企業様の立場では、まず秘密保持を徹底し、成約可能性が高まってから、営業継続と雇用維持を軸に説明するのが基本です。地域に根ざした旅館売却では、屋号や料理、地元雇用を守る方針が買収候補先選定の重要条件になることもあります。

金融機関・保証会社・連帯保証の整理

ホテル売却や旅館売却では、借入金、担保、保証協会、代表者保証、リース保証、家賃保証、敷金保証が絡むことがあります。賃貸借物件では建物を担保にしていない場合でも、運転資金や設備資金の借入、リース債務、保証会社契約が残っていることがあります。譲渡企業様は、残高証明、返済予定表、担保明細、保証人、財務制限、期限の利益喪失事由を整理します。

金融機関への説明はタイミングが重要です。早期に無計画に相談すると情報管理が難しくなることがありますが、最終契約直前まで何も伝えないと、借入返済、担保解除、保証解除、口座変更、資金決済で支障が出ます。M&Aアドバイザーと相談し、基本合意後または条件が固まった段階で、成約時の返済計画、買収候補先の信用力、営業継続方針を説明する設計が必要です。

代表者保証の解除や差替えは、譲渡企業様にとって重要な関心事です。株式譲渡後も旧代表者保証が残ると、実質的なリスク移転が不完全になります。金融機関の判断に左右されるため保証解除を保証する表現は避けるべきですが、譲渡契約の条件、クロージング前手続、資金決済、保証解除確認書の取得などを実務上の論点として整理しておくことが重要です。

買収候補先がDDで確認する具体資料

買収候補先は、賃貸借・リースがある宿泊施設について、通常の財務資料に加えて契約の安定性を重点的に確認します。譲渡企業様が準備したい資料は、賃貸借契約書、覚書、更新合意書、保証金明細、賃料改定履歴、管理会社とのやり取り、修繕分担資料、リース契約書、残債明細、保守契約、設備台帳、固定資産台帳、月次PL、予約台帳、OTA管理資料、従業員名簿、就業規則、許認可資料です。

資料をただ渡すだけではなく、論点ごとに補足説明を付けるとDDが進みやすくなります。たとえば、建物オーナーとは毎年賃料交渉をしているのか、過去に滞納はないか、修繕要望への対応履歴はどうか、リース満了後の方針は決まっているか、消防指摘は是正済みか、予約済み宿泊に影響する工事予定はあるか、といった実務情報です。

M&Aでは、悪い情報を隠すよりも早めに整理して説明する方が、結果的に信頼を得やすくなります。未払残業、老朽設備、契約書の不備、オーナー承諾の不確実性、原状回復範囲の曖昧さがある場合は、買収候補先とどのように条件調整するかを検討します。DDで初めて発覚すると価格減額や停止条件追加につながりやすいため、初期段階の棚卸しが重要です。

譲渡契約に入れたい停止条件と表明保証の考え方

賃貸借やリースがあるホテルM&Aでは、最終契約の条項設計も重要です。建物オーナーの書面承諾、リース会社の契約承継承諾、金融機関の返済同意、許認可手続、従業員転籍同意、主要OTAアカウントの引継ぎ、PMSやサイトコントローラー契約の切替えなどを、クロージング条件として明確にすることがあります。

表明保証では、契約が有効に存続していること、重大な債務不履行がないこと、賃料やリース料の滞納がないこと、主要な通知義務違反がないこと、開示資料が正確であることなどが論点になります。譲渡企業様としては、保証できる範囲とできない範囲を区別し、認識している例外事項は開示別紙に記載します。過度に広い表明保証は将来の補償リスクにつながるため、専門家確認が必要です。

補償条項、価格調整、エスクロー、クロージング後協力義務も検討対象です。オーナー承諾が遅れた場合の延期、リース承継が不可だった場合の残債精算、従業員説明後に退職者が出た場合の扱い、予約済み宿泊の売上帰属など、宿泊施設ならではの実務を契約に落とし込みます。

相談前に作るとよい簡易チェックリスト

譲渡企業様が専門家やM&Aアドバイザーへ相談する前に、完璧な資料をそろえる必要はありません。ただし、賃貸借・リースが絡むホテルM&Aでは、最低限の整理をしておくと初回相談の精度が上がります。まず、施設の所有関係を一枚で整理します。土地所有者、建物所有者、運営会社、賃借人、転貸人、管理会社、リース会社、金融機関、保証会社を図にすると、承諾が必要な相手が見えます。

次に、主要契約のコピーと満了日一覧を用意します。契約書が見つからない場合は、請求書や通帳履歴、メール、覚書から契約関係を復元します。月次PL、売上内訳、OTA比率、客室数、従業員数、修繕履歴、予約残、借入残高もあれば十分です。資料不足があること自体は珍しくありません。重要なのは、どこが未確認かを明らかにして、後続DDで確認できる状態にすることです。

譲渡企業様向けの相談では、秘密保持を前提に、売却可能性、想定スキーム、建物オーナーへの説明時期、リース承継、金融機関対応、従業員説明を一緒に整理できます。まずは譲渡企業様専用お問い合わせフォームから相談し、買収希望企業様は買い手企業様向けお問い合わせフォームから条件を共有できます。

中小M&Aガイドラインと情報管理

ホテル・旅館のM&Aでは、地域の雇用、取引先、予約客、金融機関、建物オーナーに影響が及ぶため、情報管理と公正な進行が重要です。譲渡企業様の不安を抑えるには、秘密保持契約、候補先の絞り込み、開示資料の段階分け、面談記録、条件比較、利益相反管理を丁寧に行う必要があります。

中小M&Aでは、譲渡企業様と買収候補先の双方が、手数料、支援範囲、利益相反、重要事項説明、契約内容を理解したうえで進めることが望まれます。ホテルM&A総合センターの運営方針や遵守事項については、「中小M&Aガイドライン」の遵守についても確認できます。

賃貸借・リース物件のM&Aは、契約関係が多いため時間がかかることがあります。しかし、初期段階で関係者、契約、承諾条件、修繕、金融機関、従業員、個人情報を整理しておけば、買収候補先に対して誠実で具体的な説明ができます。結果として、譲渡価格だけでなく、営業継続、雇用維持、地域関係の承継という観点でも納得しやすい着地を目指しやすくなります。

予約導線・OTAアカウント・口コミ資産の引継ぎ

賃貸借やリースがある宿泊施設でも、買収候補先が強く見るのは不動産だけではありません。予約導線、OTAアカウント、口コミ評価、公式サイト、Googleビジネスプロフィール、SNS、メール配信、法人契約、旅行会社との取引など、営業を継続するための無形資産が重要です。これらは契約上、アカウント譲渡が認められない場合や、運営者変更の届出が必要な場合があります。

譲渡企業様は、各予約チャネルの契約者、管理者メール、手数料率、キャンセルポリシー、未消化ポイント、未払い精算、口コミ返信履歴、写真素材の権利、公式サイトのドメイン管理者を確認します。賃貸借契約の承継ができても、予約導線の切替えで混乱が起きると、クロージング直後の売上に影響します。特に繁忙期前後の譲渡では、予約済み宿泊の売上帰属、キャンセル対応、宿泊税や入湯税の精算を事前に決めます。

口コミアカウントやOTAページは、地域で積み上げた信頼を示す重要な材料です。屋号を維持する場合は、オーナーや買収候補先とブランド利用の範囲を確認し、屋号変更を行う場合は、予約客や地域取引先への説明導線を準備します。こうした運営資産の引継ぎは、契約書だけでなく、実務担当者の作業手順書やアカウント一覧があるとスムーズです。

地域観光・交通導線・季節性をどう説明するか

賃貸物件のホテルM&Aでは、買収候補先が物件を所有しない分、立地の継続価値をより慎重に確認します。駅、空港、高速道路、温泉街、観光地、スキー場、海水浴場、工業団地、大学病院、イベント会場、法人需要の発生源など、宿泊需要を生む導線を整理すると、施設の強みを説明しやすくなります。地域記事では統計の最新確認が必要ですが、個別案件資料では自社の予約実績、顧客属性、月別稼働をもとに説明できます。

季節変動が大きい旅館やリゾートホテルでは、年間平均だけでなく、繁忙期、閑散期、団体需要、インバウンド、法人需要、連泊需要を分けて示します。建物賃貸借の賃料が固定費として重い場合、閑散期の資金繰りをどう乗り切っているか、リース料や借入返済を含めた月次キャッシュフローを説明することが重要です。買収候補先は、運営改善余地と同時に、契約上の固定費リスクを見ています。

地域関係者とのつながりも譲渡価値の一部です。観光協会、地域DMO、商工会、地元仕入先、交通事業者、学校、法人顧客との関係は、契約書に表れにくいものの、営業継続には欠かせません。譲渡企業様が引継ぎ期間を設け、主要関係者への挨拶順を設計することで、買収候補先は承継後の運営を具体的に描きやすくなります。

買収希望企業様から見た賃貸借・リース案件の評価軸

買収希望企業様にとって、賃貸借・リース物件は初期投資を抑えて宿泊事業へ参入できる可能性がある一方、契約の安定性に左右される案件です。物件を取得しないため、将来の出口で不動産価値を回収できない場合があります。そのため、営業利益、契約残存期間、賃料改定リスク、オーナー承諾、修繕負担、リース残債、従業員定着、予約導線の維持が評価の中心になります。

譲渡企業様が買収候補先の目線を理解しておくと、交渉が進めやすくなります。買収候補先は、単に安く買いたいのではなく、承継後に予期しない支出や契約解除が起きないかを確認しています。したがって、マイナス情報も早めに共有し、条件調整の余地を持たせることが大切です。たとえばリース残債を譲渡企業様が精算する、承諾取得を停止条件にする、修繕費を価格に反映するなど、実務的な落としどころがあります。

買収希望企業様が複数施設展開を考えている場合、PMS、会計、人事、清掃、価格管理を既存体制へ統合できるかも見ます。賃貸借物件であっても、運営効率化により収益改善が見込めるなら魅力的な案件になります。譲渡企業様は、自社単独では投資しきれなかった改善余地を整理して示すことで、買収候補先にとっての成長ストーリーを作りやすくなります。

クロージング後の100日で起こりやすい課題

賃貸借・リース物件のホテルM&Aは、成約して終わりではありません。クロージング後100日間に、賃貸人への正式挨拶、リース会社への通知、金融機関口座の切替え、OTA管理者権限の変更、PMSの権限整理、従業員面談、給与支払日、請求書宛名、仕入先への通知、予約客への案内など細かな作業が集中します。ここで混乱が起きると、現場の不信感や売上機会損失につながります。

譲渡契約では、クロージング後の協力義務を具体化しておくと安心です。旧経営者が一定期間オーナーや地域取引先との橋渡しをする、主要従業員との面談に同席する、予約・請求・未収入金・前受金の精算資料を提供する、許認可届出に協力する、といった項目です。譲渡企業様に過度な負担が残らないよう、期間、範囲、報酬の有無、連絡方法を明確にします。

買収候補先側でも、初期100日の運営計画を作ることが重要です。客室販売方針、料金変更、OTA写真差替え、清掃水準、修繕優先順位、従業員説明、地域関係者への挨拶、金融機関への報告を順序立てます。譲渡企業様がこの計画づくりに協力できると、引継ぎの安心感が高まり、条件交渉でも前向きな材料になります。

まとめ:賃貸借・リースの不確実性を早めに見える化する

賃貸借・リース物件のホテルM&Aでは、譲渡価格の前に、営業を続けられる権利と条件を確認することが重要です。建物オーナー、リース会社、金融機関、従業員、許認可窓口、委託先との関係を整理し、買収候補先が安心して検討できる資料を準備することで、条件交渉の精度が高まります。

ホテル売却や旅館売却を検討している譲渡企業様は、秘密保持を前提に、現時点で分かる契約資料と収益資料から相談を始めることができます。賃貸借契約やリース契約が複雑な場合でも、論点を分解すれば進め方は見えてきます。まずは譲渡目的、守りたい条件、関係者への説明時期を整理し、実務に即したM&Aの進め方を検討してください。

譲渡企業様専用お問い合わせフォームでは、ホテル・旅館・宿泊施設の譲渡相談を受け付けています。買収を検討する企業様は、希望エリア、施設規模、運営方針を買い手企業様向けお問い合わせフォームから共有いただくことで、条件に合う案件検討につながります。

コラム ホテル・旅館業のM&A
ホテルM&A リース ホテル 事業承継 ホテル売却 宿泊施設 M&A 賃貸借契約
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 【ホテルM&A事例】西武HD・プリンスホテルの資産売却に見る大型ホテルポートフォリオ再編
  • ホテル・旅館M&Aで譲渡企業が最初に整理すべき論点|屋号・従業員・常連客を守る承継準備

この記事を書いた人

株式会社M&A Do 代表取締役 濱田 啓揮のアバター 株式会社M&A Do 代表取締役 濱田 啓揮

東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社に勤務し、その後株式会社M&A Doを設立。中小企業の事業承継・会社譲渡を、候補先探索から条件交渉・成約まで支援。

関連記事

  • 沖縄のリゾートホテルM&Aで台風・季節性・航空需要を検討するイメージ
    沖縄のリゾートホテルM&A|台風・季節性・航空需要を企業価値に反映する実務
    2026年7月29日
  • ホテルM&Aで従業員承継と社宅・住み込み雇用を検討するホテルスタッフ
    ホテルM&Aで従業員・社宅・住み込み雇用をどう承継するか|人材DDと引継ぎ実務
    2026年7月26日
  • ホテルM&Aの修繕・設備更新・設備投資デューデリジェンス
    ホテルM&Aの修繕・設備更新・設備投資|デューデリジェンス実務
    2026年7月24日
  • ホテルM&Aで団体予約・法人契約を承継する実務
    ホテルM&Aの団体予約・法人契約・旅行会社契約の承継実務
    2026年7月22日
  • 京都の町家旅館M&Aと事業承継をイメージしたアイキャッチ
    京都の町家旅館M&A|宿泊施設の売却・事業承継で確認すべき実務
    2026年7月15日
  • ホテルM&AにおけるPMS移行と予約データ承継の実務
    ホテルM&AのPMS移行と予約データ承継|営業を止めない実務チェック
    2026年7月11日
  • 日光の温泉旅館M&Aで譲渡企業が実務論点を整理するアイキャッチ
    日光の温泉旅館M&Aで譲渡企業が準備すべき実務論点
    2026年7月8日
  • ホテル・旅館M&Aと事業承継の相談イメージ
    宿泊施設の売却価格を左右する運営指標|稼働率・ADR・RevPAR・OTA依存の見せ方
    2026年7月8日
  • M&A事例
  • コラム
  • 運営会社
  • お問い合わせ

© ホテルM&A総合センター.

  • メニュー
  • 譲渡企業 問い合わせ
  • 譲受企業 問い合わせ
目次
譲渡企業様優先

ホテル・旅館M&Aのご相談を、秘密保持を前提に丁寧にお預かりします。

譲渡企業様の相談料・着手金・中間金・成功報酬はすべて0円です。施設名や社名を伏せた初期相談から、従業員・取引先・地域への影響に配慮して進めます。

譲渡企業様の無料相談 03-4560-0084平日10:00-17:00
守情報管理秘密保持契約、段階的開示、社名・施設名を伏せた初期相談に対応します。 個個人情報・企業情報問い合わせ情報、買い手ニーズ、外部送信の取扱いを明示しています。 準ガイドライン遵守中小M&Aガイドライン、利益相反管理方針、苦情窓口を公開しています。
宿宿泊業の論点整理ADR、RevPAR、OTA、旅館業許可、修繕計画、地域雇用まで整理します。
ホテルM&A総合センター ホテルM&A総合センター運営: 株式会社M&A Do

ホテル・旅館・宿泊施設運営会社の会社売却、事業承継、買い手候補探索、企業価値診断を支援する相談窓口です。

本社〒107-0061 東京都港区北青山一丁目 3 番 1 号 アールキューブ青山 3 階
事務所〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目24−5 第2森ビル
電話03-4560-0084(平日10:00-17:00)
登録番号適格請求書発行事業者番号 T8010001217238
譲渡企業様の手数料0円NDA対応段階的開示

譲渡をご検討の方

  • ホテル・旅館の会社売却
  • 企業価値診断
  • M&Aの流れ
  • 譲渡企業専用フォーム

買い手・情報収集

  • 買い手企業様の登録
  • M&A事例
  • コラム
  • 総合お問い合わせ

方針・運営情報

  • 運営会社
  • プライバシーポリシー
  • 情報セキュリティ方針
  • 中小M&Aガイドライン遵守
  • 利益相反管理方針
  • 苦情・相談窓口
© 2026 ホテルM&A総合センター 譲渡企業様の相談料・着手金・中間金・成功報酬は0円(外部専門家費用・登記・税務・許認可変更等の実費を除く)